『ビジネス脳タイプ』は大きく『情熱タイプ』と『情報処理タイプ』の2グループに分類されます。
自分の『情熱タイプ』を知っておくことでビジョンや目標を明確にし易くなり、あなたのポテンシャルが格段に発揮されやすくなります。
この記事では3つの情熱タイプのうちの1つ『回避型』について解説します。
1.回避型とは
1.1 『回避型』の情熱の源泉
1.2 『回避型』の強み
1.3 『回避型』の弱み
1.4 向いている仕事の領域
2.回避型が強い人の注意点
2.1 リスクを過大評価しないこと
2.2 感情をリセットしてから判断すること
2.3 他者の挑戦意欲を削がないこと
3.『回避型指数』簡易チェック
1.回避型とは
回避型とは〝リスク〟や〝問題〟を回避しようとするエネルギーが強い脳と心の型です。
リスク・問題の発見が得意な分、周囲にネガティヴな印象を与えてしまうことがあります。
とはいえ、
ネガティヴな感情が強いというわけではありません。
あくまでも「未然に問題を防ぐ・回避する」という行動原理が中心であるだけです。
1.1『回避型』の情熱の源泉
〝安心・安全の確保〟が情熱の源泉です。
そのため、未経験の事柄に対して必要以上にリスクを高く見積もったり、挑戦を拒むことがあるなど〝保守的〟な一面があります。
その反面〝リスク感知〟に優れており
周囲が勢いで進もうとする際に危険を知らせ、あわや大失敗となるところを防ぐなどで貢献します。
人生で大切なのは〝問題を解決すること〟であると考えています。
1.2『回避型』の強み
主な強みを掲げます。もちろん、他にも強みはあります。
(1)リスク感知に優れている
(2)問題解決に強い
(3)慎重である
(4)周囲に安心感をもたらす
(5)危機管理が得意
1.3『回避型』の弱み
主な弱みを掲げます。もちろん、他にも弱みはあります。
(1)チャンスを逃しがち
(2)経験・前例に頼る傾向
(3)建設的でない意見をすることがある
(4)過大にリスクを見積もることがある
(5)他者の弱点に目が行きがち
1.4向いている仕事の領域
(1)経営者
(2)医療関係/セラピスト
(3)ルート営業
(4)セキュリティ
(5)保守・運営
など
2.回避型が強い人の注意点
回避型が強い人たちが共通して犯す過ちがあります。
ビジネスを順調に成長させるためにも、これら注意点を踏まえチャンスの流れに乗りましょう。
回避型が強いという自覚のある人は、特に以下の3つの注意点を参考に自らの〝行動指針〟を定め日常的に自分の行動を振り返ると良いでしょう。
2.1リスクを過大評価しないこと
回避型が強い人は、リスクや問題に焦点が集中しがちです。
すると、ときに現実以上にリスクを過大に見積もり、行動できなくなることがあります。
ビジネスは適切な行動をどれだけ連鎖させられるかが肝要です。
リスクの過大評価によってせっかく順調だった行動の連鎖が断ち切られ自ら成功を逃しかねません。
2.2感情をリセットしてから判断すること
回避型が強い人が余裕を無くすと、かえって問題を増やすことがあります。
このようになってしまうのは、
問題やリスクに焦点を過度に集中させることで自分の不安感をあおるからです。
不安感が増すと脳でネガティヴ情報がループし抜け出せなくなります。
この状態での思考・発言・行動は全てがネガティヴなので問題を増やしてしまいます。
2.3他者の挑戦意欲を削がないこと
回避型が強い人は、リスクや問題を指摘しすぎるために他者の挑戦意欲を削いでしまいがちです。
分かり易い事例をご紹介します。
母が心配のあまり息子の夢を壊そうとし成長を奪ってしまう事例です。
「プロ野球選手になりたい」という息子の夢に対して「回避型」が強い母は〝リスク〟を並べ立て息子の夢を諦めさせようとします。
「努力してもプロ野球選手になれるか分からないでしょ。」
「たとえ、なれたとしても怪我で引退して生活に困る人もいるのよ。」
「そんな夢なんて諦めて勉強して安定した仕事に就きなさい」
という声がけを母がしてしまいます。
心配性の母の気持ちも分かりますが、回避型に傾きすぎているときは「挑戦の結果ではなくプロセスが人を成長させる」ということを忘れてしまっています。
もし、イチローの両親が「回避型」が強かったら今のイチローはいなかったでしょう。
以上は母と息子の事例でしたが、〝自分自身に対する声がけ〟に関しても同じ事が言えます。
回避型が強い人は、自分自身への声がけで自分の可能性を潰さないよう注意が必要です。
3.『回避型指数』簡易診断
あなたがどのくらい回避型の要素を持っているかを簡易診断する質問を用意しました。
以下の質問に回答して、どのくらい回避型指数があるかをチェックしてみましょう。
全ての質問は、「はい」か「いいえ」で回答します。
なお、回避型指数の最大値は100点で、0点が最小値です。
質問2「一番苦手な感情は恐怖だ」
質問3「何かを達成したとき、自分が頑張ったからだと思う」
質問4「安心・安定を求めることが多い」
質問5「運動するか換気をすると心が晴れる」
質問6「問題が一通り片付くと行動力が鈍る」
質問7「自分の心身が健全であると感じると力が湧く」
質問8「強いストレスがかかると動けなくなる」
質問9「問題を解決できないと無力感を感じる」
質問10「自分の強みを活かすことに“いつも”こだわりがある」
回答「はい」が1つにつき10点を加算してください。
合計点を計算してみましょう。
あなたの『回避型指数』は何点でしたか?