ハイパフォーマンス経営

ポテンシャルを発揮して幸せなビジネスを創る真実のカギ(その5)

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高松です。
自伝的に「ポテンシャルを発揮するカギ」をお伝えする第5回です。
自伝なので私の人生に沿って書いています。

興味の無い方はさっとページを閉じてください。

今回は「祈りと経営」の続きです。
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→前回はこちら
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私は我欲を追求する人が幼少期から大嫌いでした。
保身、承認欲求、支配欲求といったものを忌み嫌ってきました。
その理由は「醜く感じるから」という一言に尽きます。

これは私が幼少期に受けた心と身体の傷に原因があるのかもしれません。

私は度重なる医療事故を経験しました。

これだけでもあり得ないことですが、
大人たちは自分たちが起こしてしまった事故を無かったことにしているように私には思えました。
そして、5歳の私に一生涯の苦しみを押しつけ逃げたように感じました。

「もうあなたは普通の子のように運動できないからね。」
「あなたは長生きできないかもしれない。」

そんなことを言われても5歳の私にはどうしようもありません。
ただ、辛く悲しい気持ちになるだけです。

そんなことを言われる日々が続きました。
当時の私は「こんな身体になったのは誰のせい?」と思っていました。

今なら分かりますが当時は、病院を訴えるということは非常に勇気が要ることでした。
特に両親は医療関係者でしたので、仕事を干されるリスクがありました。

それでも私は「両親に逃げずに闘って欲しかった。お医者さんたちに謝って欲しかった。」という思いがどこかにあったのだと思います。
保身のために大人たちが逃げたようにしか、どうしても感じられませんでした。

私はそれ以降、両親だけでなく世の中の大人が信じられなくなりました。
(もちろん、今は全くそんなことはありません。)

小学校に通う頃になると私は心の中で何度も何度も次のような言葉を繰り返しつぶやくことが習慣になっていました。
「弱さは敵だ。弱い自分は嫌いだ。醜い大人はもっと嫌いだ。誰も信じられないけど自分だけは強くなってやる。」

以前の記事でも書きましたが、
そんな心の中の叫びは25歳の余命宣告をきっかけに無くなります。
死を身近に意識したことで私は生き方を変える決意をしたからです。

「まだ何も成していない。こんな不幸な人生があってたまるか!死ぬに死にきれない。」
と怒りに打ち震えました。

そして、そのときから
「この命を何か大きなことのために使いたい。」
「自分が死んだ後も、ずっと功績が認められるような立派な仕事をしたい。」
「絶対に後ろは振り返らない。」
と心の中で何度もつぶやくようになりました。

次第に私の心の中はこのような〝祈りと決意〟で満たされていきました。

そうでもしなければ、
そして一瞬でも心が後ろ向きになれば、そのまま死ぬという直観が強く働いていました。

そして、この直観は正しかったのです。
人は自分にとっても周りの人達にとってもそして、一切ご縁の無い赤の他人にとっても善いことを思い、祈ると生命力が上がります。
私は無意識のうちに直観で自分の生命力を上げる〝祈り〟の力を使っていたのです。

そして、以前の記事にも書きましたように結果的に病気が消えるという現象が起きました。

この体験は、その後の仕事でも大いに活かされてきました。
極限状況を体験した私は、神経を集中させると目の前の人が何を祈って生きているのか?
そもそも何も祈っていないのかが何となく分かるようになっていきました。

そうであるが故に
売れっ子が売れなくなる理由を嫌というほど見せつけられもしました。

世の中には2種類の経営者がいます。
小欲を満たすことが主で、大欲(志)を満たすことが従となっている経営者と大欲を満たすことが主の経営者です。

売れっ子だったのに急に売れなくなっていくというのは、前者の人です。

どちらも表向きの発言は同じでパッと見は区別がつきません。
立派な経営理念を持ち、「世の中のためになるビジネスをしたい。」とどちらも言う。

しかし、私がコンサルティングに入って売れてくると前者の人は馬脚を現し始めます。

売れるまでは謙虚さがあり、一生懸命に仕事をします。
お客様に喜んでもらえれば自社も成長するという実感が積み重なり始めるからです。
当然、売れっ子(の社長、会社)になっていきます。

ここで、小欲を満たすことが主の経営者は、
表面的な態度は変わらなくても依存体質の情報弱者的なお客様やクレーマーが現れ続けます。

周囲からは、
「一生懸命に良い仕事をしているのに、変なお客さんにつかまって可哀想。」
と思われるのですが、

そもそも、そんなお客様が寄ってくる原因は一つしかありません。
経営者本人が、本心では他人の幸せなど祈っていないからです。

脳は共鳴して同じような思考・感情を抱いている人で集まる傾向があります。
ミラーニューロン(1996年・パルマ大学で発見)という脳細胞の働きです。

人が幸せで質が高い仕事をするカギは、一緒に仕事をする人達やサービスを提供するお客様との関係性です。
経営者本人が我欲にまみれていると、我欲にまみれた人が集まり、健全で幸せな関係性を築くことが困難になります。

前回も書きましたが、とても大事なことなので繰り返しますが、
人が幸せになる道は、〝他者の幸せを祈る道〟しかありません。

他者の幸せを祈ることで、あなたの脳の働きが変わり、集まってくる人達が変わってきます。
幸せで良質な人間関係を築くことが可能になります。

そして、ポテンシャルを発揮するには健全かつ安心安全な人間関係が大前提になります。

「裏切られるかもしれない。」
「責められるかもしれない。」
「周りを信頼できない。」

このような思いを抱くと、自己防衛に能力発揮のベクトルが向くのでポテンシャルが発揮されることがないからです。

私が見てきた売れ続ける経営者はこのことを感覚的に理解している人が多いです。
中には、しっかりと理解して行っている人もいます。

もし、あなたも売れ続ける経営者になりたいのなら、経営のベースに祈りを置いて下さい。
必ず、経営の流れが良い方向へと変わっていきます。

さて、今回はここまでです。
次回は、〝ゴール設定〟について書きたいと思います。

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