こんにちは!
ビジネスプロファイラー高松です。
年々、起業家にとっても心理学への関心が
高まる傾向にあります。
古くはマズローの自己実現
に始まりアドラーの目的論まで。
心理学をビジネスに応用できないか
という発想です。
発想自体は良いと思いますが
心理学の研究成果を自分たちに都合よく
解釈を捻じ曲げてしまう残念な人が
増えているのも事実です。
誤った理解の一つが
「自分らしさ」の意味。
ビジネスの成果と自己肯定感の関係性
の文脈で登場することが多いキーワードです。
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「自分らしさ」の定義が間違っている
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結論から言うと
「自分らしさ」にはこだわるべきで
「自分らしさ」のないビジネスは
自己表現が欠けた単なる御用聞きビジネスです。
ただ、
多くの人が「自分らしさ」の定義を
勘違いしています。
「自分らしさ」の定義とは何でしょうか?
「自分らしさ」とは
自分が大切にする価値観に基づいて
行動している自分のこと。
つまり、
自分の価値観を大切にする態度(あり方)。
ストレスフリーで心地よく過ごせて
しかも自分の力を十分に引き出せる
自分なりのいつも変わらない態度が
「自分らしさ」である。
という意味のことを言う自己啓発家や
スピリチュアリストが多いですが
完全に間違っています。
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「自分らしさ」は育てていくもの
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心理学の原則「態度(あり方)は行動に従う」
が教えてくれているように、
行動によって態度が作られていきます。
つまり、
「自分らしさ」は育てていくもの。
しかも、
「自分らしさ」は常に成長し変化する。
成長には痛みが伴うこともあり
自分らしくあればストレスフリーとか
心地よくいられるというのは幻想です。
起業当初はギラギラして
損得でしか物事を考えられたなかった人が
沢山、失敗し傷つき立ち止まっている時に
人格的にもビジネス的にも優れた
先輩経営者に出会ったことをきっかけに
何年も時には10年以上かけて
立派な経営者に育っていくのは
そういうことです。
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「自分らしさ」探しは売上低下の原因になる
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起業して売上がある程度、
継続的に上がるようになると
少し時間ができるせいか
「自分らしさ」探しをし始める人がいます。
無責任なスピリチュアリストや
中途半端な心理学の知識を振りかざす
自己啓発家に振り回されているのです。
すでに述べましたが
「自分らしさ」は育てるもの。
自分らしさを探しても見つかりません。
そんなことに時間を使っている間に
業績は下降し始めます。
なぜなら、
質問の質が脳のパフォーマンスに比例するからです。
愚問を呈すれば、脳は空回りし
良質な質問を自らに投げかければ
脳は適切な答えを導き出します。
つまり、
「自分らしさ」探しをすると脳は空回りし始めます。
「自分らしさ」探しなんてやめましょう。