売れる文章が書ける人と書けない人の違い
をプロファイリングの観点から
教えてください。
という質問を
クライアントからいただきました。
そこで、ご質問に答えるために
まず、私は「売れている人の文章」と
「売れてない人の文章」のサンプルを収集し
分析しました。
で、結論から言うと
「売れない文章」を書いてしまう人は
文章を書いている時に、
“自分の心が動いてない”
ということが分かってきました。
その結果として、
文章の1つ1つが淡々とした理屈だけの
面白くない教科書みたいになっている。
今まで散々、義務教育や受験勉強で
教科書・参考書を読んできて
「心に残っていることがありますか?」
「面白かったですか?」
ほぼ完全に教科書の内容なんて
忘れてしまっているでしょ?
つまり、
そういうのが読まれない文章なんです。
「自分が読みたくもない文章を
相手に読ませようとするな!」ってこと。
一方で、
売れる文章を“結果的に”書ける人は
自分の心が動いた体験をベースに書きます。
例えば、
「お客さんにこんなことを言われて、
ジーンときた」とか
「お客さんからクレームに近いことを
言われて、ズキっと心が痛かった」とか
ビジネスをしていたら
色んな気持ちを味わいますよね。
自分の心が反応するってことは
良くも悪くも自分にとって価値ある体験だ
ということです。
そういう自分にとって価値ある体験を
心を動かしながら情緒を交えつつ書いている。
伝えたいことを
しっかりと理屈を通しながらも、
情緒が加わることで
言葉の一つ一つに厚みと広がりが
生まれるわけです。
この言葉の厚みと広がりを
ビジネスプロファイリングでは
「言語空間」と言います。
「言語空間」が広いほど
非言語的なニュアンスが加わり
読み手にリアリティを感じさせる。
もっと言うと、
「書けない」という人は
「ライティングセミナー」に行こうとしますよね。
実際、
売れるようになりたいから
『「ライティングセミナー」に参加しました。』
という人は多いと思います。
ですが、
セミナーに参加して
ちゃんとライティングの練習もしているのに
売れる文章をいつまで経っても書けないわけです。
「結局、自分流で書いた方が売れてた」って人が
案外多いんですよね。
これって、経験ありませんか?
この理由も上記で言ったことと同じで
「売れる文章を書くためには、売れる構造がある」
「こういうことを書きないさい」
ってセミナーで教えられた事に意識が偏って
理屈だけで押し通しちゃうから
反対に売れなくなるんですよ。
今まで意識せずに書いていたら
自然と情緒的なことも表現できて
「言語空間」が広がっていたのに
それが失われ、
薄っぺらい文章になってしまう。
(誤解を防ぐために言っておきますと
「ライティングセミナー」で教えていることが
正しいとか間違いとかいう話ではない。)
例えば、
相手の体験談にはリアリティを感じますけど
噂話は「え?本当?」て思いますよね?
つまり、リアリティが大きく落ちる。
「ライティングセミナー」で学んだ理屈
だけで押し通すっていうのは
つまり、
そういう事をやっているわけなんです。
まとめますと、
売れる文章を書いている人は
自分が体験したことを回想しながら
情緒的な動きを再体験しつつ文章を
書いています。
そうすることで、
言葉の一つ一つに厚みと広がり(「言語空間」)
が増して、文章に面白みと深さが生まれる。
いわゆる、
読ませる・読みたくなる文章になるんです。
それで、結果的に
そういう文章が書ける人が売れています。